AWSの薄い本Ⅳ 昔話で振り返るAWSの歩み
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技術書典14で頒布したAWS本です。本書は「AWSの薄い本」のシリーズではありますが、前三作(IAMのマニアックな話、アカウントセキュリティのベーシックセオリー、データ分析基盤を作ってみよう〜設計編〜)と異なり技術・設計ではなく昔話にフォーカスしています。昔のAWSを知ってもらうことで、もっとAWSを好きになって貰えればと、そんな想いを込めた1冊です。 ■ 本書の目的 日本に最初のAWSリージョンが開設されたのが、今から10年以上前の2011年です。そして、AWS自体は2000年代からありました。そうなるとエンジニアを始めた頃から、当たり前のようにクラウドがあったという人が多くなっています。昔からAWSを見てきた一人のユーザーとして、AWSの昔話をしてみようと思います。なお、私はAWSの1ユーザーにしか過ぎず、中で働いていたこともありません。なので、外から見たAWSという位置づけです。私自身の主観であり、事実誤認や勘違いも沢山あると思います。その辺りのご容赦をお願いします。 想定の読者のレベルとしては、特にありません。AWSの薄い本と書いておりますが、AWSに関しての知識は不要です。気軽に読んで貰える本を目指しています。 ■ 対象読者 - ずっと昔からAWSを使っている人 - 最近AWSを始めた人 - 技術同人誌愛好家 ■ 本書で得られること - AWSに関する蘊蓄 - クラウド勃興期の情熱 ■ 本書で得られないこと - AWSに関する技術的な知見 - 技術体系に則ったAWSの歴史
目次
はじめに 本書の目的 対象読者 本書で得られること 本書で得られないこと お問い合わせ先 免責事項 第1章 最初の AWS サービスは何か? 1.1 AWS の何が画期的だったのか? 1.2 ジェフ・ベゾスの掟(The Bezos Mandate) 1.3 インターネット時代のmalloc S3 1.4 始まりのAWS SQS 1.4.1 S3より前に公開されていたSQS 1.5 名前を奪われた、もう一つのAWS 1.6 群衆のクラウド Amazon Mechanical Turk 1.6.1 門前雀羅化する Mechanical Turk と、その復権 1.6.2 Mechanical Turk にみる AWS の設計思想 1.7 AWS が巨大なプラットフォームになったのは何故か? 第2章 EC2 クラウドという概念をつくりあげたパイオニア 2.1 原初AWSの海に漂っていたEC2 2.2 GUI のコンソール画面なんて無い!! 統合的な CLI も無い 2.2.1 CLIすら無かった? 2.2.2 CLIのもとになったbotoとは? 2.3 EBSが無い時代のEC2 2.3.1 インスタンスストアとは? 2.3.2 インスタンスストアでの運用 2.3.3 インスタンスストアの凋落と復権 2.4 2006年にEC2を出したAmazonの決断 第3章 ストレージサービス AWS の覇権の原動力 3.1 EBS もっともハードウェアに近いサービス 3.1.1 EBS とは、どういったサービスなのか? 3.1.2 EBS 由来の大障害から垣間見える EBS の改良の歴史 3.2 S3 時代を超越したオーパーツ 3.2.1 時代のあだ花 S3FS 3.3 AWSのストレージサービス 第4章 IAM 遅れてきた仕事人 4.1 IAM 以前 4.2 VPC にみるAWSの設計ミス 4.2.1 ネットワーク権限から読み解く AWS の歴史 4.2.2 明かされる真実 4.3 IAM がAWSにもたらしたもの 第5章 Before After CloudTrail 5.1 CloudTrailがなかった時代 第6章 何もないところから始まった AWS 6.1 揃う前にリリース 6.2 記憶を記録に あとがき 著者紹介 既刊一覧